特集 Endoscopic Surgery
Endoscopic Biopsy
高見沢 裕吉
1
,
松本 玲子
1
Hiroyoshi Takamizawa
1
,
Reiko Matsumoto
1
1千葉大学医学部産婦人科教室
pp.533-535
発行日 1988年6月10日
Published Date 1988/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207801
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婦人科で行われる内視鏡は,ラパロスコープ,クルドスコープ,ヒステロスコープの3種類である。機器の改良とともに診断の手段として,治療の手段として広く用いられるようになってきた。しかし,対象臓器である内性器は,生命維持に無関係のため,悪性疾患が疑われる時には開腹手術がfirst choiceとなり,内視鏡施行の対象となるのは良性疾患が主である。また,内視鏡の適応は広いものの,内視鏡下における生検の意義,対象は限られており,日常診療においてルーチン検査の1つにはなかなか組み込まれない現状である。しかし,診断に迷う症例,治療方針決定に対しては内視鏡下の生検は侵襲も少なく,また治療の一環となることも多く有用である。
今回は,婦人科で行われている内視鏡下の生検について,使用機器別に,適応,診断等について述べてみたい。
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