--------------------
内外文献抄録
荒井
,
黃広成
,
山藤
,
宗
,
中西
pp.253-263
発行日 1954年4月1日
Published Date 1954/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201194
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
皮膚科
外国文献
所謂猫掻病の病理学的変化 T.Winschip—A.J.Clin.Path.23:1012,1953.
cat scratch feverは発熱,不快感,局所淋巴腺炎を主徴とし,猫に引つ掻かれて起る伝染病で,本病は地理,民族,季節的に左右されずに起り,病原体は未だ分離されていないが,Psittacosis,性病性リンパ肉芽腫グループに関係あるビールスにより起るといわれている。2例の皮膚病巣と29例の淋巴結節の病理組織学的観察を行つた結果,典型的な病巣は,類上皮細胞,散在性の巨大細胞の帶に取りまかれ,中心に壊死を有する多発性膿瘍から成り立っていることを認めた。本症の組織学的変化はスポロトリコーシスとはHotchikis MacManus染色で,Iymphopathia venereumとはフライ氏反応で,野免病とはpasturella tularenisの凝集反応でそれぞれ鑑別出来る。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.