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結節性紅斑樣発疹を伴なった結節性臭素疹の1例
弓削 順二
1
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
pp.655-657
発行日 1954年11月1日
Published Date 1954/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201301
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臭素剤の長期連用により臭素疹を生ずることは周知の事実であるが,本例の如く結節性紅斑様発疹を発生した例は比較的稀で,本邦においては昭和12年横山教授の調査によると全臭素疹報告例47例中,結節性紅斑様の疹型をとつた症例は明治41年,志立氏の報告せる2例であつて,そのうちの1例は辻岡氏の実験例である。その後昭和28年までには昭和15年溝口周策氏の報告例に同様の疹型が記載されている。
私は最近このような1例を経験したので症例を簡単に報告する。
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