Japanese
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臨床実験
Hydrocortisoneの眼疾患に対する効果—附:眼科領域に於ける副腎皮質ホルモンの使用に関する1考察
Clinical Experiences in Ophthalmic Usage of Hydrocortisone Acetate
鴻 忠義
1
1千葉大学眼科学教室
pp.938-942
発行日 1954年9月15日
Published Date 1954/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201977
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最近相継いで治療界に登場する新藥を観察していると凡2つの性格を窺い知ることが出来る。其の第1は新らしい作用機序をもつていること,其の第2は従来からあつたものを更に強力にしたものである。前者の代表的のものに各種の抗生剤,Hexamethonium bromide及びRauwolfia serpentinaより抽出製剤された高血圧治療藥或はCortisone, ACTHの如き副腎皮質ホルモンがあり,後者に属するものに各種の高級サルフア剤及びPenicillin, Aureomycinを強力にしたBicillin,Achromycin等があるが,此の両方の性格を兼有するものにHydrocortisoneがある。
Hydrocortisone (17-Hydroxycorticosterone,Compound F)はCortisone (Compound E)と同じく副腎皮質より抽出されたものではあり,後者とは僅かに構造式を異にしているのみで亦その作用はCortisoneに似ているが更に強力であり且つ持続性があるのが特徴であると言われている。
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