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内外文献抄録
荒井
pp.388-395
発行日 1954年6月1日
Published Date 1954/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201230
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皮膚科
外国文献
メラノームの診断および治療においておちいり易いあやまち S.W.Becker—Arch.Dermat. & Syph.69:11,1954.
244例についての統計的観察および自験の数例より得た知見からして,次の如く結論する。すなわち,臨床的に本症の診断を下し得るのは50%以下にすぎず,組織検査によることが確実且容易である。本症の25%は色素性母斑よりはじまり,うち75%はIentigo malignaであると云う。治療は周囲淋巴腺をも含めて外科的に切除することである。しかし患者の受診がおそい事,医師がすべての色素性皮疹に対して組織検査を行わない事および治療が充分ラジカルに行われない等の理由から予後は不良である。早期発見,早期治療が本症の予後を好転させる。
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