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内外文献抄録
淺井
,
中西
,
岡山
,
荒井
,
江川
,
宗
pp.120-131
発行日 1954年2月1日
Published Date 1954/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201159
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皮膚科
外國文献
手の皮膚炎 R. L. Sutton and S. Ayres-Arch. Dermat. & Syph. 68:266,1953.
手における皮膚疾患は原因的にheterogeneousなものである。いまこれを細別すると,接觸皮膚炎,細菌或は糸状菌感染,或は兩者の混合,巣局感染,代謝障碍,食餌アレルギー等を擧げることが出來,殘りが原因不明に屬する。勿論これらの因子はしばしば合併する。そして治療としては,これらの因子を除去すればよいと云うことは自明の理である。手に水疱或は膿疱を形成する場合,それが糸状菌に由來することは殆んどなく,通例細菌感染が主で,これは抗糸状菌劑の使用で惡化する。女子においては子宮頸部の糜爛が手部の皮膚炎のホーカスと考えられた數例があり,コーヒーの過飲も症状を惡化させる。なお限局性で角質増生を伴う掻痒性皮膚炎があるが,それは原因が明らかではない。
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