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内外文献抄録
東福寺
,
山藤
,
中西
pp.190-195
発行日 1954年3月1日
Published Date 1954/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201178
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皮膚科
外國文献
抗生物質による治療中に起つた致命的なシユワルツマン反應 L. M. Nelsn and E. Braslow-Arch. Dermat. & Syph. 68:3,1953.
風疹を起したのち102°Fの熱とおしめをあてる部分の皮膚炎を殘して諸檢査は全く正常となつた5歳の患兒が再び發熱,麻疹後の腦炎と診斷され,種々の抗生物質,特にペニシリンを注射した所出血性且つ壊疽性の潰瘍が増大し4日後に死亡した。病理解剖の結果肺臓の毛細管には栓塞が起つており,その他の見地から考慮して見てもこの症例は抗生物質治療のために起つた致命的なシユワルツマン反應が原因と考えられる。
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