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尿路疾患に對する6—Sulfanilamido 2.4dimethyl Pyrimidineの治驗
國分 正雄
1
1網走厚生病院皮膚科泌尿器科
pp.177-182
発行日 1954年3月1日
Published Date 1954/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201174
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緒言
ペニシリン,ストレプトマイシンに始まる一連の抗生物質の出現が視聽を集めている間に,サルフア劑にもピリミジン誘導體,イソキサゾール誘導體等に續々新しいものが發見されて居り,殊にサルフア劑には抗生物質に望みえない特長もあつて,サルフア劑は依然抗生物質と共に化學療法劑の双壁たるを失わない。
ピリミジン誘導體では既にサルフアダイアジン,サルフアメラジン,等が其の優秀性を謳われているが,6-Sulfanil almido-2.4-dimethyl Pyri-midineは下記の如き化學構造式を有し,夙にLc-op(1941)により從來のサルフア劑に優る廣範な抗菌スペクトルと,多くの藥理作用の特長とを見出され,爾來歐米諸家により其の臨床効果を確認されてきた。
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