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持續勃起症の1例
馬場 正次
1
1大阪大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.149-151
発行日 1954年3月1日
Published Date 1954/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201165
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緒言
持續勃起症は陰茎強直症とも呼ばれ,陰茎が異常に長い間勃起状態を持續する比較的稀な疾患で,性感を伴わない點,疼痛が著しい點,陰茎海綿體のおかされかたが強く尿道海綿體はおかされぬ事が多い爲,勃起時排尿が可能な點,等から生理的の勃起と區別されている。
本症は歐米に於てはかなり多數の報告をみるが本邦に於ては極めて稀で僅かに十數例が報告されているに過ぎない。さきに大越氏は本症に關して詳細な著書を發表せられたが,余もその1例に遭遇しこれを治癒せしめ得た經驗を持つているのでこゝに報告する。
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