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前立腺内Penicillin注射による慢性淋疾の治療法
掃部 俊造
1
1三重縣松阪保健所
pp.113-114
発行日 1954年2月1日
Published Date 1954/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201156
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淋疾の治療は,1935年DomagkのProntosilの發見以來,種々なるSulfamin劑及び抗生物質の出現により劃期的な治癒率を示した。然しPenicillinが使用されてより數年を經た今日,その遠隔成績は必ずしも當初の如く高率ではないようである。
今稲田氏の報告を見るに,第1表に示す如く,急性淋疾に對する慢性淋疾の割合は年々増加の傾向にある。この慢性淋疾は自覺症状少いにも拘らず,傳染力は充分保持している。故に之を減少せしめる事は性病對策上必要である。
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