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Fox-Fordyce氏病の2例
幹 滋
1
1京都府立醫科大學皮膚科泌尿器科學教室
pp.50-53
発行日 1954年1月1日
Published Date 1954/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201140
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緒言
Fox-Fordyce氏病は1902年Fox及びFordy—ce1)によりTwo cases of rare papular diseasaffecting the axillary regionなる題下にその2例が報告されたのが始めであるが,其後Ha-sse,2)Rasch u.Kissmeyer3)Karnowsky u,Doback4)Vivo5)等多數の學者によつて追加報告され,本症が所謂Apokrin腺の存在個所に系統的に發生するものなる事,及び本症の原因,病理に就ても研究されて來た。ひるがえつて本邦に於ては1924年王6)の報告を初めとし,北村7),山崎8),板倉9),土肥10),劉11),谷中12),野村13),谷村14),大矢15),淺見及び池井16),城代及び植木17)等未だ23例を數えるのみである。余は最近我教室に於て女子に發生せる本症の2例を經驗したので茲に報告する。
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