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内外文献抄録
岩田
,
山藤
,
三浦
,
淺井
pp.358-363
発行日 1952年7月1日
Published Date 1952/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200766
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皮膚科
外國文献
ネオマイシンによるアレルギー性濕疹型感作 R.L.BaerおよびJ.B.Ludwig (Ann.Allergy 10:2,136,1952)はネオマイシン外用による接觸型濕疹状皮膚炎の1例を報告している。患者は外耳炎を有する中年の婦人で,ネオマイシン水溶液(1cc中ネオマイシン5mg含有)の點耳を行い,間もなく掻痒は全く消失し,病巣も輕快したが,約5ヵ月後再發したので再びネオマイシンを使用したところ,かえつて病巣の増惡を來した。ネオマイシンによる貼布試驗を行つた結果丘疹小水疱性の反應を呈した。ネオマイシンはアレルギー性感作を起す率が極めて低いと言うことが利點とされ,著者の報告が文献上最初の症例であると言う。
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