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半側萎縮と濕疹様變化を伴った列序性疣状母斑
肥田野 信
1
1東京大學醫學部皮膚科教室
pp.286-288
発行日 1952年6月1日
Published Date 1952/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200741
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列序性疣状母斑が掻痒を伴い,或は濕疹様の状態を呈することは本邦に於ても既にかなりの數の報告がある。最近我々は濕漁疹様變化を呈する列序性母斑に更に半側萎縮を伴つた症例を觀察する機會を持つたが,斯る症例は未だ本邦文献には見當らない様であり,列序性母斑の本質解明に]資料を提供するものとも思われるのでここに報告する。
患者。10才女子。初診昭和26年7月30日。
家族歴。父系並びに母系の祖父ともに大酒家であるが父は健康で酒を嗜まず,梅毒血清反應陰性,母も健康で流早産なく,兩親間に血族關係なし。患者は同胞5人中の3番目,餘の者は皆健康で,發育も正常とのことである。
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