皮膚科圖譜・11
多發性丘疹状毛嚢上皮腫
笹川 正二
1
,
佐藤 直子
1
1東大皮膚科
pp.501
発行日 1951年11月1日
Published Date 1951/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200612
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26歳男子に14,5歳頃から鼻の兩側に小結節を生じ,次第に増加したが自覺症は無い。皮疹としては顏面の中央部,左右眉毛の内下部より内眼眥,鼻唇溝に,又これから少しく離れて耳後部に左右對側性に粟粒乃至帽針頭大,常色で扁平,表面平滑に,光澤を有する彈力性軟の小結節が集簇し,鼻翼の兩側にあるもの特に大きい。組織學的に定型的所見を證明。本症は家族内發生の場合が多いが,本例家族には同病を見ないという。
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