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輸尿管乳嘴腫の1例に就て
淸水 圭三
1
,
橋本 義郎
2
,
岩城 利光
2
1名古屋大學醫學部
2名古屋大學醫學部泌尿器科教室
pp.462-464
発行日 1951年10月1日
Published Date 1951/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200598
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緒言
輸尿管に發生する腫瘍は比較的稀有のもので本邦に於ては高橋(1920)に依り始めて輸尿管乳嘴腫が報告され,其後小澤(1927)菊地(1930)椎名(1934)市川(1935)大野(1938)中野(1939)野中(1942)岩下(1942)野中,外松(1948)丸田(1949)等に依り22例が報告されている。外國文献には本邦に於けるよりはるかに多く,Swifs joly(1933)は原發性尿管腫瘍の133例を報告し,其内101例は乳嘴腫であつた,Scott(1934)は癌腫2例を報告すると共に文献から59例を集め合計61例の癌腫を報告し36例は乳嘴癌であつたと云う。Rusche a.Bacon(1938)も96例の惡性腫瘍と40例の良性腫瘍を報告しFoord a.Terrier(1939)も6例を追加し139例を文献から集め合計145例を報告し中75例は乳嘴腫であつたと述べている。
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