泌尿器科圖譜・2
腎實質石灰沈着症
田村 一
1
,
井田 正文
1
1慶大
pp.161-162
発行日 1951年4月1日
Published Date 1951/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200490
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こゝで腎實質石灰沈着症Parenchym l Calenlcsis of the kidneys(M.Mushart, L.Koolpe: J.of Urol.193942, 293)と稱するものは,腎盂腎杯のみならず,腎實質内にも恰も篩をかけたる如くに石灰沈着が點綴している状能を指して云うのである。
症例は52歳の既婚の男子で勤人である。主訴は39℃以上の發作性高熱と腰痛,及び食慾不振とである。昭和24年9月5日よりこの状態がつゞき,敗血症の疑の下に各種の化學療法を施されたが效果が見られなかつた。
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