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色素性母斑面に限局,多汗症を併發せる1例
堀內誠三
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1東京大學醫學部皮膚科教室
pp.251-252
発行日 1950年6月1日
Published Date 1950/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200361
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39歳の男子,會杜員.初診,昭和23年7月20日.家族に同樣の疾患無し.幼時から健康て來たが,20歳頃から夏季下腹部の左右に限つて特に強く發汗し.又その部がうす黒く色素沈著しているのに氣ついた.發汗は驚くべく多量で,そのため腹にタオルを巻き,それでいて數時間後にはそのタオルに絞る程に濡れてしまう.それで毎年7,8月は會社を休み,信州の高原に行つて,晝間はごろごろ臥て過して來たと言う.
體格大,榮養良好な男子.胸腹内臓に異常なく,諸反射正常.血清ワ氏,村田とも陰性.
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