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ブロック氏病の1例
佐藤 邦雄
1
,
竹內 勝
1
1千葉醫科大學皮膚泌尿器科教室
pp.446-448
発行日 1949年11月1日
Published Date 1949/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200260
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1.緒言
1902年Brocq.氏は1897年頃から,Broeq U-nna,Jadassohn,Juliusberg,Riecke其他の諸氏が種々の名稱を以て報告した鱗屑を帶びた苔癬又は紅斑を主訴とした疾病を総括しParapsoriasisと稱し,これをP.Iiehenoide, P.en gouttes,P.en Plaquesとした.然しながらRasch,Ar-ndt氏等はP.en plaquesを他のParapsoriasisと區別しBrocq氏の記述を尊びBrocq氏病と命名した.
Parapsoriasisに關する歐米文献は既に多數の症例を數えているが本邦では明治41年櫻根・億川兩氏初めて2例を報告し共後中野,渡邊,塙,永井,五島,淺見,土肥(章),平野,谷村,太田,閻,佐藤,旭,並木,億川,小田,遠山,高橋,瀧川,一瀨,尾關,石井,小林,鈴木,林,齋藤(勘),花岡,深井,木下・片山,齋藤(昌),門野,速水氏等の報告がある.しかし明確な記述があり日つBrocq氏病と推定せられるものは平野,遠山,高橋,瀧川,齋藤(勘),木下・片山,齋藤(昌),門野,速水氏等の数例を數えるに過ぎない.此内木下・片山,齋藤(昌)氏が詳細な記述をなしている.
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