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エリテマトーデスの問題(その2)—扁桃腺所見とその摘出の影響,エリテマトーデスの治療
北村 包彦
1
,
安田 利顯
1
,
笹川 正二
1
,
船橋 俊行
1
1東京大學醫學部皮膚科教室
pp.150-152
発行日 1949年4月1日
Published Date 1949/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200173
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前篇,エリテマトーデスの問題その1に續き,本篇ではエリテマトーデスに於ける扁桃腺の所見とその摘出の影響,並びにエリテマトーデスの治療に就て述べる.
エリテマトーデスに於ける扁桃腺の所見,その摘出の影響は今迄種々論ぜられているが,最近前篇で慢性圓板状型と名づ脈ものの2例,同じく滲出性圓板状型と名づけたものの4例,その他顏面に滲出性圓板状局面に脂漏性皮膚炎を併發,躯幹に水疱形成,大葉性落屑あるSenear-Usher症候群の1例に扁桃腺摘出を行つた.扁桃腺の大さ,表面性質特に炎症の有無,強弱等一様でなく,但し何れも鼻腔・副鼻腔・齒齦・齒牙に臨床上著變なきもの7例を耳鼻咽喉科に廻して左右扁桃腺摘出を受けさせ,のち皮膚症状の變化を觀察,傍ら摘出扁桃腺を組織學的,細菌學的に檢査した.
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