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女子に於ける尿管膀胱外開口の1診斷方法に就て
楠 隆光
1
,
井上 彦八郎
1
1東京大學附屬醫院分院泌尿器科
pp.227-229
発行日 1948年12月1日
Published Date 1948/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200128
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尿管膀胱外開口は最近の志田圭三の報告によると,本邦の29症例をThom(1929)の191例及びGloor(1939)の86例に加へると既に306例の多きに達して居り,又昨年岩下健三及び三浦祐晶は文献から本症例の359例を見出して居る.又最近の米國誌上にはRiba,Schmidlapp and Bosworth(1946)・Davis and Lauence(1946)・Grene and Ferris(1946)・Hepler(1947)・Willmarth(1948)・ Meads(1948)・Senger' Bottene and Itter(1948)・Moore(1948)等と續々その報告が數へられる.從つて今日に於ては本症は,特に女子に於ては,我々專門家にとつては最早珍しいものでは無い.故に女に於ける1症例を追加報告する意味は無いが,余は偶々今日迄,餘り注目されて居なかつた1症候によつて本症を診斷し得たので,その意味から敢て茲に述べる次第である.先づ簡單に症例に就て記載する.
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