Japanese
English
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尿管の膀胱外開口(膀胱移植術に就いて)
EXTRAVESICALE ÖFFNUNG VON URETER (TRANSPLANTATION ZUM BLASE)
清水 圭三
1
,
柏木 正業
1
,
前川 昭
1
Keizo Shimizu
1
,
Masakazu Kashiwagi
1
,
Akira Maekawa
1
1名古屋大学医学部泌尿器科教室
1Department of Urology. Nagoya University School of Medicine.
pp.761-762
発行日 1957年9月1日
Published Date 1957/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202042
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- Abstract 文献概要
尿管の膀胱外異常開口は稀な疾患ではなく小林,大森,佐々田(1952)は36例を集め,其の統計に就いて報告し,井田(1954)は17例に就いて報告をしている。其等の多くは発育不全腎,融合腎,或は重複腎に依るものである。本症による如く尿失禁の為に特殊児童の名を冠せられ,気鬱神経症的な性格を有しているが,其等は腎摘出術,半腎切除等の治療に依り治癒し明朗な性格に一変する事は多くの諸賢に依り報告されているから茲に新に記する事は省略する。併しながら尚腎機能が存在し,尿失禁の外他の障害を認めないものに於いては,尿管膀胱移植術を施行し所期の目的を達する事が可能である。尿管移植術に就いては宮川(1949),斯波(1950),楠(1954)等の諸賢が報告しているが,余等も最近尿管膀胱移植術を施行し非常な好結果を得て,其の目的を達する事を得たので茲に報告する。
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