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尿管膀胱外開口の2例
野尻 正寿
1
,
児玉 伸二
1
1熊本大学医学部皮膚科泌尿器科教室
pp.31-33
発行日 1956年1月1日
Published Date 1956/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201593
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先天性畸形の1つである尿管膀胱外開口はさほど稀な疾患ではなく,Schwarz(1896)は71例,Thom(1928)は185例,Gloor(1939)は86例,Burford(1949)は404例を蒐集,報告し,本邦では高橋・市川(1932)の報告以来,岩下・三浦(1947)は28例の,志田(1948)は29例の蒐集例に就て述べ,最近ではMoore(1952),井上(1951),加藤(1953),井田(1954),小林(1954),高橋(1955)等の報告があり,加藤によれば本邦症例35例中,非過剰尿管の膀胱外開口16例,過剰尿管のそれは19例である。我々は非過剰尿管の腟開口例及び過剰尿管の尿道及び副尿道と思われる小孔内開口例の各1例を経験したので茲に報告する。
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