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1種の爪甲變化、肢端性現象の1部として現出した爪甲角化障碍
船橋 俊行
1
1東京大學醫學部皮膚科教室
pp.125-126
発行日 1948年8月1日
Published Date 1948/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200099
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65才の建具職人。昭和22年5月24日初診。家族内に同樣の皮膚、爪甲變化なし。患者は生來胃腸が弱い他、幼時痘瘡、21才淋疾、昨年黄疸と急性肺炎とに罹つた。
昨年春から手、指、足、趾の背面に黒褐色々素沈着を生じ、次いで前額部から兩頬部にかけても生じ、手、指背のものは少しづゝ増強、他は其儘現在に至つて居る。昨年末から胃腸の不快感、嘔吐、下痢あり、食思振はず、今年に入つて仕事に倦怠を覺え、音聲が嗄れ、全體に衰弱したと云つてゐる。
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