特集 循環器薬の使い方—使い分け,モニタリング,導入・中止のタイミング
Ⅱ章 心不全
新しい心不全治療薬②—SGLT2阻害薬は特効薬になるか?
佐野 元昭
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
pp.262-265
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200583
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Point
・経口血糖降下薬として開発されたSGLT2阻害薬は,心不全治療薬としても有効であることが明らかとなった.
・SGLT2阻害薬は腎臓低酸素を改善させて,交感神経系の過剰な活性化を鎮め,心不全を予防・治療する薬である.
・SGLT2阻害薬はStage A,B(心不全の発症予防)から,特にリスク因子として慢性腎臓病や糖尿病をもつ場合は積極的に投与すべきであり,Stage Cでは心不全入院の回復期から退院後の維持期まで,いつでも導入可能である.
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