特集 これからの高齢者診療—循環器医が人生100年時代にどう向き合うか?
Ⅲ.高齢者で増加する疾患にどう対処するのか?
大動脈瘤
坂本 和久
1
,
湊谷 謙司
1
1京都大学医学部医学研究科器官外科学講座心臓血管外科
pp.100-107
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200453
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Point
・大動脈瘤,大動脈解離は大きさ,形態,その原因など,また発症部位によってそれぞれ分類されている.疫学的には,高齢化に伴い増加していくことが予想される.
・内科的治療では,急性疾患,慢性疾患により治療方針はそれぞれ異なる.慢性疾患では,血圧管理や喫煙などの動脈硬化性危険因子に対する生活指導,薬物療法が若年者と同様に高齢者においても重要となる.
・外科治療では,病態,治療部位により問題は異なる.ハイリスク患者である高齢者にとって,ステントグラフト治療は治療の選択を広げたが,問題点も認められており,適切な治療選択を多職種でのaortic teamで協議し決定していくことが重要である.
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