特集 U40世代が描く心不全診療の現状と未来—基礎研究を識り,臨床を素心深考する
Ⅲ.臓器関連
—臨床編—肝疾患が心不全に及ぼす影響と病態はどのようなものですか?
齋藤 佑記
1
1日本大学医学部内科学系循環器内科学分野
pp.146-151
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200345
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Point
・心不全に続発する肝機能障害として,「うっ血性肝障害」と「虚血性肝障害」の2つの病態がある.
・非アルコール性脂肪性肝疾患などの肝疾患による肝障害は,心筋リモデリングや心機能障害と関連し,心不全の予後にも関連する.
・血液検査による肝胆道系酵素や肝線維化指標,また超音波エラストグラフィは,心不全の重症度やうっ血の状態を反映し,心不全のリスク層別化に有用な可能性がある.
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