特集 心電図診断スキルアップ
Ⅲ.不整脈の心電図の読み方のポイントと治療方針
房室ブロック—P波とQRS波の対応を常に意識しよう
鈴木 靖司
1
,
加藤 勲
1
1愛知医科大学循環器内科
pp.268-275
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200041
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Point
・房室ブロックは体表面心電図で容易に診断可能である.
・房室ブロックの予後評価には,心内心電図が有用なことがある.
・完全房室ブロックであっても自覚症状を伴わないことがあり,徐脈を伴う高齢者などにおいては鑑別を要する.
・意識消失例では受診時心電図に異常がなくても間歇的に完全房室ブロックを来している例があり,ホルター心電図などによる精査が必要である.
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