特集 かぜ症状に隠れる呼吸器疾患—症例からひもとく鑑別方法
Ⅱ.かぜ症状に隠れる呼吸器疾患
かぜ症状に紛れる間質性肺炎,過敏性肺炎を見逃さない方法
宮本 篤
1
1虎の門病院呼吸器センター内科
pp.97-107
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200527
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Point
・「ただのかぜ」では胸部X線写真を撮ることはないが,間質性肺疾患の診断において画像は欠かせない.日常診療で大切なのは,画像診断を行うべき「かぜ症状」かどうかを見極めることにある.
・「長引いている」「よくならない」1〜3カ月程度持続する感冒症状に加え,聴診所見,問診により得られる情報を頼りに,胸部X線写真などの画像診断やKL-6などの特殊採血を行うかどうかを決めることが重要である.
・咽頭粘膜の炎症所見の有無が参考になる.くまなく聴診し,cracklesの有無を確認することも大切である.
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