特集 進行期肺癌治癒への道—がんゲノム医療と免疫プレシジョン医療の接点
Ⅳ.小細胞肺癌治療の進歩
小細胞肺癌治療における免疫チェックポイント阻害薬の役割
石原 昌志
1
,
関 順彦
1
1帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科
pp.446-451
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200384
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Point
・進展型小細胞肺癌では長らく新薬の開発が滞っていたが,2019年8月に抗PD-L1抗体アテゾリズマブの併用療法が適応拡大となった.
・進展型小細胞肺癌では抗PD-1/PD-L1抗体併用療法によってlong-tail effectを期待できる集団が限定的ながら存在する.
・進展型小細胞肺癌で奏効割合の高さがlong-tail effectよりも重視されるべき症例には,従来のCDDP+CPT-11療法も選択肢として残る.
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