特集 呼吸器感染症診療の最前線—症例から学ぶエキスパートの視点
Ⅲ.肺炎
インフルエンザ感染症・肺炎の病態,診断,治療
関 雅文
1
1東北医科薬科大学医学部感染症学教室
pp.238-244
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200353
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Point
・インフルエンザは高齢者を中心にその重症化が報告され,特に肺炎合併患者への対応が検討されている.
・わが国では海外からの鳥インフルエンザの流入にも一定の注意が必要であり,2014年に3学会共同でのガイドラインが作成された.
・2017年に改訂第2版が発刊され,重症インフルエンザ症例での的確な重症度把握と抗インフルエンザ薬・抗菌薬の投与,ワクチンを中心とした予防がより重要とされている.
・2018年には新規抗インフルエンザ薬が市販となり,同年の米国でのガイドラインでも,予防投与を含めたより積極的な抗インフルエンザ薬投与が推奨されるようになっている.
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