特集 非侵襲的呼吸管理の実践講座—酸素療法からハイフロー,NIVまで症例で学ぶ
Ⅰ.総論
非侵襲的呼吸管理法の発展と今後の展開—非侵襲的呼吸管理はどこまで広がるのか?
富井 啓介
1
1神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
pp.6-12
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200210
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Point
・呼吸管理法の始まりは酸素投与であるが,1960年代になり挿管もしくは気管切開による侵襲的陽圧換気法が実用化され,初めて人工的換気が可能となった.その後1980年代から侵襲的方法の合併症低減目的で非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)が臨床応用され,各種呼吸不全での使用が推奨されるようになった.
・2010年代以降新たに高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)が実用化され,NPPVよりもさらに非侵襲的な方法として急性Ⅰ型呼吸不全,さらには慢性Ⅱ型呼吸不全その他の領域でNPPVとの使い分けが検討されるようになった.
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