特集 小児の人工呼吸とECMO
3.非侵襲的呼吸補助
齊藤 修
1
1東京都立小児総合医療センター救命・集中治療部
キーワード:
非侵襲的呼吸補助
,
標準的酸素療法
,
高流量鼻カニュラ(酸素療法)
,
持続気道陽圧
,
非侵襲的人工呼吸
Keyword:
非侵襲的呼吸補助
,
標準的酸素療法
,
高流量鼻カニュラ(酸素療法)
,
持続気道陽圧
,
非侵襲的人工呼吸
pp.782-786
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001806
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標準的酸素療法では補助し得ない低酸素血症や呼吸窮迫症状(目安mWCAS 3前後)で高流量鼻カニュラを用い,mWCAS 4を超える際は持続気道陽圧/非侵襲的人工呼吸とすべきである.ただしこうした非侵襲的呼吸補助を用いる際は,継続的,客観的に理学所見を評価し,呼吸窮迫症状の傾向を把握,迅速に侵襲的呼吸補助などへの治療エスカレーションが必要ないか判断しなくてはならない.いずれの使用も低い設定から開始し,忍容性を確認しながら目標となる値へと設定する.一般的に非侵襲的とされるが,機器の特性や子どもの呼吸窮迫症状をよく理解しないと気胸などのエアリークを生じ得ることに注意が必要である.
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