特集 結核・非結核性抗酸菌症—エキスパートが教える 実臨床に役立つ最新知見
Ⅲ.臨床におけるトピックス
非結核性抗酸菌症における疾患感受性遺伝子
南宮 湖
1,2
1米国国立衛生研究所(NIH)
2慶應義塾大学医学部呼吸器内科
pp.686-692
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200203
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Point
・非結核性抗酸菌(NTM)症は播種性NTM症と肺NTM症に大別され,両者の臨床像の違いから病態メカニズムは異なることが推察される.
・播種性NTM症は,Th1を中心とする細胞性免疫に関連する一連のシグナル伝達の異常により発症することが多い.
・肺NTM症は,病態生理および疫学データから疾患感受性遺伝子の存在が疑われるが,詳細な機序は十分に解明されていない.
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