特集 呼吸器感染症治療薬の上手な使い方—症例から紐解く達人の技
Ⅴ.肺真菌症
ニューモシスチス肺炎の治療薬と治療のタイミングは?
藤井 毅
1
1東京医科大学八王子医療センター感染症科
pp.502-508
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200068
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Point
・ニューモシスチス肺炎は重篤な肺炎であるため,画像所見や血中β-D-グルカン値などから臨床的に診断できる場合は,できるだけ速やかに治療を開始する.
・基礎疾患や重症度にかかわらず第一選択薬はST合剤であり,副作用などで継続できない場合にペンタミジンやアトバコンへ変更する.
・発症リスクの高い患者にはST合剤による予防投与が有効であるが,HIV感染者以外での適応基準は確立していない.
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