特集 呼吸器感染症治療薬の上手な使い方—症例から紐解く達人の技
Ⅴ.肺真菌症
侵襲性肺アスペルギルス症の第一選択薬は?
掛屋 弘
1
,
山田 康一
1
,
藤本 寛樹
1
1大阪市立大学大学院医学研究科臨床感染制御学
pp.482-489
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200064
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Point
・侵襲性肺アスペルギルス症の第一選択薬はボリコナゾール(VRCZ)である.アムホテリシンBリポソーム製剤(L-AMB)は同等,もしくはその代替薬として位置付けられる.
・キャンディン系薬のミカファンギン(MCFG)やカスポファンギン(CPFG),アゾール系のイトリゾール(ITCZ)は第二選択薬に位置付けられる.また,キャンディン系薬は重症・難治例に対する併用療法の一翼を担う薬剤である.
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