特集 呼吸器画像診断—エキスパートの視点
Ⅴ.腫瘍性肺疾患
胸膜中皮腫の画像所見は?
内田 泰樹
1
,
中野 恭幸
1
1滋賀医科大学内科学講座(呼吸器内科)
pp.163-167
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200020
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Point
・胸膜肥厚が全周性,結節性の胸膜病変,壁側胸膜の1cm以上の肥厚,縦隔側や葉間胸膜への病変の進展は悪性疾患を疑う1).
・同側片側胸郭の狭小化や胸膜プラーク,胸水を伴うことも多いが,良悪性の鑑別には有効ではない1).
・片側性胸水の多くは多量であり,内部に腫瘍が隠れていることが多く,疑わしきは造影CTによる精査が重要である.
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