報告記
“Island of God”—バリでのICRAN 2002に参加して—(2002年8月1日〜4日)
三木 保
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1東京医科大学脳神経外科
pp.1367-1368
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436902322
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1965年World Federation of Neurosurgical Socie-tiesの神経外傷を取り扱うAffiliated CommitteeとしてThe International Neurotraumatology Commit-teeが組織された.1970年に第1回の学術会議が開かれ,1982年にその会議の名称は,現在のIn-ternational Conference on Recent Advance on Nu-erotraumatology(ICRAN)に変更された.第1回のICRANが1982年にEdinburghにてPhillip Harris教授のもと開催された.したがって脳神経外科関連学会として極めて歴史ある学会といえよう.本邦では慈恵会医科大学名誉教授の中村紀夫先生が1992年にアジアで最初にICRANを軽井沢で主宰された.この軽井沢の学会では従来の外傷の諸問題に加えてdiffuse axonal injuryについての熱いdiscussionがなされていた.小生,これがICRANの最初の強烈な印象として残り,以後,何かに惹かれるように毎回ICRANに参加させていただくようになった.
今回のICRAN 2002は2002年8月1〜4日に,インドネシアのBeny A.Wirjomartani教授の主宰によりバリ島で開催された.参加者は世界45カ国から約400名が集った.
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