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このところ様々な会合などで東京へ赴く頻度が多くなったが,時に予定していたスケジュールが早く終わり時間に余裕が出来ることがある.このような場合読者はどのように過ごされているのだろうか.私の周囲に大学時代から映画評論が趣味でローカルラジオのトーク番組にも時折出演している友人がいるが,彼は必ず映画館へ直行すると言っている.もっとも彼は映画は旅先でしか見ない,いや地元では時間が無くて見れないそうである.筆者はこれまで金沢では観賞できない美術展やコンサートを探し出して東京での一刻を過ごすようにしていたが,最近は日程がたて込み,限られた時間の余裕しか無いことが多く,ワンパターンの行動で情けないと思いながらも自然に足が秋葉原に向いている.ところでここを時折訪れている人は気が付かれていると思うが,一昔前はオーディオ,家電製品に集まっていた人の群が,最近はコンピューターに移り,Laoxのショッピングバッグをぶら下げた男性が街頭でよく目につくようになった.Laoxとはここ二,三年来秋葉原に急激に増えたパソコンショップを代表する大型店で,コンピューター関係の品物なら解説書から,本体,付属品まですべて揃っており,私も秋葉原ではまず覗いてみる店である.
最近学会,研究会に出席して気がつくことは,CT,MRI,XPなどの画像に組織像,時には手術写真も取り入れ,趣向を凝らしたカラフルなスライドが多く見られるようになって来たことである.これはパソコンが普及し,使い易いソフトが市場に出回って来たことによる.それを裏付けるように,私どものところでも教室員の机の上にはまず例外無くパソコンがあり,大学の出版局からパソコンについての多くの情報が流され,使い方の講習会が開かれている.
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