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特集 Theモニタリング—基本から応用まで
Editorial
Editorial
中田 光俊
1
1金沢大学脳神経外科
pp.381
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436204760
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近年,脳神経外科手術中のモニタリング技術が普及しました.モニタリング波形の変化を察知し,即座に対応することで恒久的神経障害を未然に防ぐことができます.また,術中に行っている操作が予期せぬ機能障害を来していないだろうかといった術者の不安を解消し,安全に手術を遂行していることがリアルタイムで確認できることから,術者の精神的安寧が得られます.もはや,術中の神経モニタリングは脳神経外科手術において機能温存に必須の技術となりました.
しかし,いまだにモニタリングには不完全な側面があることは否めません.偽陽性や偽陰性に悩まされることも多々ありますし,検査者が術者にアラートを発する基準についても曖昧です.モニタリング担当者は施設によってさまざまで,臨床検査技師,看護師あるいは若手脳神経外科医が担当することもあるかと思います.多職種が関わる技術であることから,単純に設置し簡便に異常波形を判断できる共通認識が必要だと考えます.
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