書評
—監修:木村 彰男 編:辻 哲也 編集協力:水野 勝広,村岡 香織,石川 愛子,川上 途行—リハビリテーションレジデントマニュアル—第4版
山口 智史
1
1順大,理学療法学
pp.1373
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436204703
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いまだから必要なリハビリテーションが凝縮された一冊
神経疾患,整形外科疾患,内部疾患,悪性腫瘍など多種多様な疾患において,どのようなリハビリテーションが必要なのか? 最良のリハビリテーションを提供するには,どのような知識が必要なのか? 本書では,そういった不安や疑問を,日本のリハビリテーション医学・医療を牽引してきた慶大リハビリテーション医学教室に携わるリハビリテーション専門医が明確にポイントを示しながら,図表とともにわかりやすく解説している.
監修を務める木村彰男先生が序文で述べられているように,近年の医学・医療では,医療制度の改定により,疾患ごとの治療法や治療期間が制限され,画一的な医療が提供されるようになった.これはリハビリテーション医学・医療においても同様であり,日常生活動作の早期獲得のみを目的とした,生活動作の反復練習を主体としたリハビリテーションを目の当たりにすることがある.当然,生活動作の反復は重要であり,日常生活の自立度を高めるために必要である.しかしながら,リハビリテーション医学・医療の治療は,動作反復だけでよいのだろうか?
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