報告記
EANS 2017(2017年10月1日〜5日)
佐藤 光夫
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1一般財団法人脳神経疾患研究所附属南東北福島病院脳神経外科
pp.81-83
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436203678
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2017年のEuropean Association of Neurosurgical Societies(EANS)は10月1日〜5日の会期でイタリアのヴェネツィアにて開催されました.イタリアでのEANS開催は2011年のローマ以来で,今回のPresidentはUniversity-Hospital of PadovaのDomenico d'Avella教授でした(写真1A).学会はヴェネツィア本島の南東に位置するリド島で行われ,会場は毎年夏にヴェネツィア国際映画祭が開催されるPalazzo del Cinemaと隣接したPalazzo del Casinò(写真1B)でした.会場前には白く長いビーチとアドリア海の青い海原が広がり,夏には高級リゾート地として賑わうそうです.会場へはヴェネツィア本島から約15分の水上バスとさらに路線バスで5分ほどの距離ですが,快適な学会参加が可能となるよう設営されていました.
学会はわが国の脳神経外科コングレスと脳神経外科学会の学術総会をミックスしたようなプログラム編成で,4日半の日程で総演題数は招待講演であるMeet the Experts Seminarや教育講演などを含め,1,533題(口演795題,eポスター738題)に絞り込まれ,発表者は欧州から6割,北米から2割,アジア・その他から2割といった感じで,WFNSのような国際色豊かな学会でした.小生は今回vascular sessionの会場を主に見てきましたが,欧州はわが国とは異なり,neuro-oncology, spinal, functionalといった分野の発表が多いようです.
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