Japanese
English
総説
先端巨大症の最新治療
Current Treatment of Acromegaly
川俣 貴一
1
,
天野 耕作
1
,
岡田 芳和
1
Takakazu KAWAMATA
1
,
Kosaku AMANO
1
,
Yoshikazu OKADA
1
1東京女子医科大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
acromegaly
,
GH
,
somatostatin analogue
,
transsphenoidal surgery
,
pseudocapsule
Keyword:
acromegaly
,
GH
,
somatostatin analogue
,
transsphenoidal surgery
,
pseudocapsule
pp.17-28
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436202941
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Ⅰ.はじめに
先端巨大症はその特有な容貌や四肢末端の変化の問題にとどまらず糖尿病,高血圧,心疾患,さらには呼吸器系や消化器系などの合併症を来し,適切な治療がなされなければ死亡率は健常者の2〜3倍となり約10年短命とされている4,66).逆に適切な治療がなされ,growth hormone(GH)分泌やinsulin-like growth factor-1(IGF-1)値を正常化すれば,死亡率は健常人と同等になるとされている22,26).よって治療は極めて重要である.
先端巨大症の治療はこれまで外科治療が第1選択とされ,それは基本的に現在も同様だが,薬物療法の進歩とともにやや変化がみられ一部の症例においてはソマトスタチン誘導体を優先することもある46).一方で外科治療の進歩も著しく,最近の10年間をみても大きく変貌を遂げているのが実情である.本稿ではこのような最近の知見も踏まえ先端巨大症の治療の現状を解説する.
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