Japanese
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連載 定位脳手術入門(3)
定位脳手術のための生理学
Physiology for the Stereotactic Neurosurgery : A Guide to Stereotactic Brain Operations
南部 篤
1
Atsushi Nambu
1
1岡崎国立共同研究機構生理学研究所生体システム研究部門
1Division of System Neurophysiology,National Institute for Physiological Scineces
キーワード:
Parkinson's disease
,
stereotaxic surgery
,
globus pallidus
,
subthalamic nucleus
,
thalamus
Keyword:
Parkinson's disease
,
stereotaxic surgery
,
globus pallidus
,
subthalamic nucleus
,
thalamus
pp.179-191
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100361
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Ⅰ.はじめに
神経生理学あるいは狭く電気生理学の知識というものは,臨床に即,役立つことは多くはないが,神経生理学を志す者にとって幸いにも,これから記すことはその例外である.これまで筆者は,何度かヒトの定位脳手術に立ち会う機会に恵まれたが,動物実験で体得したニューロンの発射パターンや体部位局在に関する神経生理学的知識は,定位脳手術のターゲットを決定するに当たって極めて有用である.本稿では大脳基底核疾患を対象に,前半で定位脳手術によって症状が改善するメカニズムについて考え,後半では定位脳手術の際に役立つ実践的で有用な生理学的知識についてまとめてみたい.
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