特集 神経化学懇話会
主題I γ—アミノ酪酸の生化学
指定討論
脳組織でのアミノ酸の分離定量法
(2)ペーパークロマトグラフィーによる脳内遊離アミノ酸の分離定量についての検討
塚田 裕三
1
,
永田 豊
1
1東邦大学医学部第二生理
pp.518-519
発行日 1960年4月1日
Published Date 1960/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431906367
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脳内の遊離アミノ酸の定量にPaperchromatographyを用いることは,1)少量の試料でよいこと(組織量20mg前後)2)試薬が少量ですみ操作が比較的簡単で多数の試料を短時間に同時に処理田来ること,等利点が多いので此の方法の検討を行った。
濾紙は東洋濾紙No.51(40×40cm)を使用し(特に洗滌の必要はない)常に同一濾紙上に試料と標準アミノ酸混合液を展開し以下の操作を行う様にする。用いる溶媒はPhenol:H2O=4:1又はn-Butanol:Acetic Acid:H2O=4:1:5が最も適してている。試料は75%Ethanolで除蛋白し3)通風下に乾燥一定量の蒸溜水(0.5ml)を加えてから更に水飽和Chloroformを加えて洗滌し,遠心分離した上清を用いる。試料は組織量20mg前後になる様に濾紙につける4)5)。
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