特集 神経学における最近の研究
<臨床>
特殊の意識障害
田崎 義昭
1
,
古橋 紀久
1
1北里大学内科
pp.783-784
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904931
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意識障害は,意識の清明度の量的低下である意識混濁と,意識の内容が質的に変化する意識変容とに分けられるが,実際には両者間に種々の移行と混合とがみられる。しかし,この他に意識混濁とも意識変容とも異なる特殊な意識状態の存在することが以前より知られており,しばしば論議されてきたがいまだ明確な解釈のなされていない点が多い。最近,重症頭部外傷やCO中毒の増加,医療の進歩による,いわゆる植物的状態にある患者の激増に関連して特殊な意識障害への関心が高まりつつある。
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