Japanese
English
原著
慢性微小電極の装置に関する一考案
A Method of Microelectrode Holder implanted cronically in the Rat Brain
川上 正澄
1
,
久保 勝知
1
,
栃久保 修
1
,
菊川 武明
2
Masazumi Kawakami
1
,
Katsutomo Kubo
1
,
Osamu Tochikubo
1
,
Takeaki Kikukawa
2
1横浜市立大学医学部第二生理学教室
2三条測器株式会社技術部
12nd Department of Physiology, Yokohama City University School of Medicine
2Technical Section, Sanei Co.
pp.251-257
発行日 1971年6月30日
Published Date 1971/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904719
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はじめに
微小電極法がLing & Gerard,Forbesらによつて開発され,更に先端直径1μ以下の電極を使用するようになり,神経生理学の分野において重要な方法として用いられて来た。
近年この方法を用いて視床下部内神経分泌細胞の単一発射活動が報告され,神経内分泌の分野においても電気生理学的方法の一つとして積極的に取り入れられてきた。我々も「性機能と脳活動」「ストレスにおける脳活動」の研究の一環として,内外環境の変化に対する神経活動の変動,中枢神経系―下垂体―性腺系あるいは副腎皮質系に関するホルモン分泌調節中枢神経機構の解明にウサギ,ネコ,ラットを用いた微小電極法による急性実験を導入し,一定の成果を報告してきた1〜4)。しかし,中枢神経系―下垂体―性腺系あるいは副腎皮質系の研究における急性実験では,麻酔・外科手術侵襲および固定拘束条件の脳活動およびホルモン分泌動態におよぼす影響は極めて大きい。
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