Japanese
English
特集 失語症研究カンファレンス
言語と実験音声学
Language and Experimental Phonetics
広瀬 肇
1
Hajime Hirose
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
1Department of Otorhinolaryngology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.185-192
発行日 1971年6月30日
Published Date 1971/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904706
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耳鼻咽喉科領域では,末梢器官としての発声発語器官を取扱い,さらには聴覚の問題を扱うということとも関係して,その特殊領域の一つとして音声言語医学の分野が発達してきた。
一般に言語障害の問題を取扱う場合,耳鼻咽喉科学的立場というものを敢えて想定するならば,それはいわゆる言語病理学と,神経学ないし精神医学の間の橋渡しの立場ということができよう。というのは,発声発語器官こそは中枢からの神経指令(motor command)を,言語形式として具現するための生理学的基盤であつて,このルートを介して我々は人間の表象機能の一つに接することになるからである。
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