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特集 日米合同セミナー—学習と行動の神経生理学的基礎
単一走行距離
Single Pass
平尾 武久
1
,
古屋 信彦
1
,
臺 弘
1
Takehisa Hirao
1
,
Nobuhiko Furuya
1
,
Hiroshi Utena
1
1群馬大学医学部行動医学研究施設
1Behavior Research Institute, University of Gunma School of Medicine
pp.147-153
発行日 1971年6月30日
Published Date 1971/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904698
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はじめに
単一走行距離とは動物が移動を始めてから止る迄の距離である。私達がこれに著目した理由は,行動の一側面としての時間空間的拡がり(span)が指標として計測されるし,その計測値は個体行動特性の指標として価値のあるものと考えたからである。本来行動の現象—「自発行動」と常識的に理解されるとよくわかる。—は分断され(distractable)やすく,反復され易く,又とめどもなく続くものであり,しかも一定の時間空間的拡がりをもつて行われる。この時間と空間の大きさには行動の構造とでもいうべき一定の結合形式が存在するので移動の時空構造を分析して,個体行動特性の指標を把握したいと考えたからである。
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