Japanese
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特集 日米合同セミナー—学習と行動の神経生理学的基礎
NO-GO学習行動の定量化
A Statistical Analysis of NO-GO Conditioning Behavior
鈴木 寿夫
1
,
斎藤 瑞男
1
Hisao Suzuki
1
,
Mizuo Saito
1
1弘前大学医学部第二生理学教室
1Department of Physiology, Hirosaki University Faculty of Medicine
pp.141-146
発行日 1971年6月30日
Published Date 1971/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904697
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緒言
動物の学習成立にはしばしば「行動の抑制」が重要な要素となる。
たとえば,直線走路(straight runway)学習が成立するには,出発箱(start box)を離れて走路に出るという正しいGO反応の獲得と,それに競合する他の反応(ネズミが出発箱の内をぐるぐる廻るというような反応)の抑制があつて始めて成立するという12)。大脳皮質半側の機能を失なわせ,この抑制を消失させると,学習は非常な阻害を受けるという。
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