Japanese
English
一般演題
脳のイノシタイドとそれへの32P組入れについて
Inoisitide in the Brain
林 浩平
1
,
八木原 嘉幸
1
,
中村 勇
1
,
山添 三郎
1
Kohei Hayashi
1
,
Yoshiyuki Yagihara
1
,
Isamu Nakamura
1
,
Saburo Yamazoe
1
1群馬大学医学部生化学
1Dept. of Biochemistry, Gumma Univ. School of Med.
pp.534-540
発行日 1965年9月25日
Published Date 1965/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904214
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
昨年度の総会において,われわれ1)はモルモット脳切片を無ナトリウム溶液,すなわちcholine-Ringer中でincubateした後,Naイオンと32Pを加えてさらにincubateすうと,リン脂質への32Pの組入れは増加するが、その増加はinositlde分画でもつともいちじるしく,かつイノシタイド分画のNaイオン添加による32Pの組入れ増加がouabainによって抑制されることから,脳リン脂質の中てはillositideが,おそらくはイオンのactive transportと関連して注目されるべきであろうと報告した。
このinositideは,chloroform-methanol(以下C-Mと略す)によつて抽出されたものであるが,このC-M抽出によるinositideは,一般にmonophosphoinositide(phosphorylinositol)(以下MPIと略す)でdiphosphosinositide(以下DPIと略す)を含むpolypllosphoinositide(the higher inositides)はproteinと緊密に結合していて,中性の脂質溶媒では抽出されないとされている。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.